linings

ゴムライニングについて

ゴムライニングとは、缶体及び配管の金属表面にゴムを圧着して貼り付け内容液による腐食や摩耗から金属を守る加工方法です。
橋本ゴムでは、ブラストから加硫まで生産効率の良い一貫作業で施工しています。

ゴムライニングの工程

  1. ライニング用ゴム材料の調達

    ゴム材料は資本提携先の昭和ゴム株式会社から購入します。

  2. 施工仕様

    昭和ゴム株式会社の技術支援により施工要領書・仕様書にて品質にこだわった施工をします。

  3. 缶体受入検査

    缶体はゴムライニング加工上支障のないことを確認します。
    特に角部及び溶接部について外観検査、浸透探傷検査を実施し支障があるものは手直しをお願いします。

  4. 缶体研摩(ブラスト)

    缶体表面の酸化被膜や付着している錆、異物などをショットブラストにて完全に除去します。
    (第一種ケレンSa21/2以上)

  5. 接着剤塗布

    ブラスト処理した缶体面にゴム材に適合した接着剤を塗布します。

  6. 生ゴムシート貼り加工

    指定された厚さの生ゴムシートを缶体の形状に合わせて裁断し接着面とシート面に空気が残らないように熟練した技術で圧着します。(ライニング)

  7. 中間検査

    生ゴムライニング加工完了後外観検査・高周波放電管式ピンホールテスターによりライニング面を全面走査しピンホールの有無を検査します。

  8. 加硫

    中間検査合格品をゴム材質の適合条件に合わせて加硫します。(硫黄を架橋剤としたゴムに加圧蒸気で熱をかける。)

  9. 外装仕上げ

    加硫後の缶体のフランジ面及び図面で指定された部分の仕上げを行い外面塗装の要望がある場合はお客様の指定された塗料で外面ブラスト後に塗装します。

  10. 完成品検査

    ゴムライニング検査要領書により外観検査・ピーンホール検査・硬さ検査・厚さ検査を行います。
    外面塗装を施工した場合は膜厚検査も行います。

  11. 出荷

    ご指定の場所に安全に納品します。
    梱包出荷も承ります。

  12. メンテナンス

    当社ゴムライニング加工製品は納入後も責任をもって現地で補修・修理をいたしします。

ゴム材質と用途

材質 材質番号 主要用途
硬質ゴム S-64 一般体薬品用、耐塩素用
硬質ゴム A-1054 耐熱、耐塩酸用の極めて優れた硬質ゴム
濃度20%、温度120℃での使用実績あり
硬質ゴム A-2172 耐水蒸気拡散性に極めて優れた硬質ゴム
ブチルゴム S-05 耐熱、耐弗酸用
軟質ゴム S-13 耐熱、高塩酸用

当社は、昭和ホールディングス株式会社の持分法適用会社であり、
その子会社の昭和ゴム株式会社からは安定的に生産委託とライニングゴム材料の供給を受けております。
昭和ゴム株式会社のホームページのリンク先は下記になります。

https://showa-rubber.asia/jp/anticorrosion.php